魔女の淫獄 その2
「許さない」
ギリッとリデルは奥歯を噛んだ。
「ふ、ァ、私――の魔物から、逃げられない子供が、 ど、…しようって、いうの」
足を血で濡らしながら、スーディが薄笑う。二匹目の蟲は既に半分程胎内に潜り、もう下肢を覆う布は捲れあがっていた。
「ガラ空き――よ、リデル」
震える手を伸ばして、呪文詠唱。
「ぁあああああああッ!!!」
リデルの小さな体が大きく跳ねた。
ズン!!!と激しい突き上げが、その身を襲う。
腕程に太さを増した触手が、膣を埋めていた。幼い襞が千切れそうな程、触手は膨らみ、ぼこぼこと全身に小さなイボを浮かばせていた。
先端はカリを大きく広げながら子宮口を圧迫する。
「うく、うぁあああ、あ」
最奥に当ったのを知りながら、尚も触手は動きをやめない。
ぼこぼことした歪が肉襞を捲り上げ、赤い粘膜を露にし、それさえ淫液と細い触手で擽るように犯してゆく。尻の間に忍んだ細い触手が、硬く閉じた窄まりを突いた。
「いやああ、そ……んなとこッ……! ――ひ、ふぁ、……ッあ!!」
ジュル……と蕾を撫でると細い一本がリデルのアナルに進入し、中で、幾千本にも分れ、直腸を擦り上げた。
「―――!! ひぁッ、んッ、んッ……! んああ、ぅ、ふああんッ!」
嫌悪を伴いながらも襲いくる甘い感覚に、リデルの四肢がもがく。
その両手首を細い触手が縄のように絡みとった。
「あら、あら、尻の穴が好きだなんて、とんだ変……態、」
痛みを堪えてか掠れたスーディの声が、リデルの耳に突き刺さった。
「く……ゥんッ、ぅふあ、ふあ……」
リデルの腹の中で別れた触手の細さはもう1mm以下にもなっていた。
それが誰にも汚されたことのない直腸を――おそらく少女は一生こんな用途に気づきさえしなかったろう器官を弄りまわしているのだ。
細いそうめん状になった触手がなめらかな内部をなぞり、擦りあげ、擽る。擽り微かに震える赤い粘膜に媚薬を注入する。
入りこんだものが細いだけに異物感や痛みよりも快楽が強くリデルを襲った。
他の魔術師でもこんな場所を攻撃する物はいなかった。魔力を吸い取る効率の良い場所は性器だからだ。だから、今リデルは初めての感覚に背を大きく後ろに撓らせ、黒い短い髪を振り乱して、身悶えていた。クチュ、クチュと小さな窄まりから淫液が垂れる。その窄まりが開かれておらず、美しいままなのが逆に残酷だった。
「ぁうッ、あ、……おなか、おなか何、ボクの体なのに、なのに、ひ、ゃああ!」
ギシッギシッと細いロープ状の触手に拘束された腕が軋みを上げる程、大きく身を揺らす。粘着質な音と骨の軋みの間に、スーディの笑い声が妙に涼しく響いた。血を流しながらも魔女は薄い唇に残酷な笑みを浮かべていた。
「男勝りの顔をしてアナル好き……なんて、とんだ…女……ふ、あ、 ヴァギナの処女も、アナルの処女も私に奪われて―― 村を壊した……魔女に、犯されて、どんな……気持…ち……ふふっ……」
「く、ゃだ、ちくしょ……ぉ、あぐ、あッ!!」
「あんまりのたうつと、前のコが悦ぶ…わ」
リデルから魔力を吸い取っているのだろうか。リデルの膣に突き刺さった触手が太さを増し――暴れるリデルの体の締め付けを心地よいと感じてか、グイグイと体を前後に揺すり始めた。
「ふぁああッ、ああッ、あッ! 前と、後ろッ……やだ、こんなの、ぎ――!」
既にリデルの意志は完全に無視されてるといってよい。突き刺さった太い触手にとってリデルは自慰の道具。自分を包む熱い肉隗。暴れれば暴れる程あちこちが擦られ、苦しさに身を捩れば締め付けと感じられ。
「ぁぐ、あ、あぁんッ、あんッ、あんッ……!!」
よがり狂うリデルの顔は既に雌のもの。闊達な少女の面影は薄く、瞳に淫蕩な色が浮かびはじめている。だらだらと涎を流し、閉じることもできない唇に、乳首を突きまわしていた触手がずるりと這い上がり、歯列をなぞりながら口腔に侵入した。
「ぁ―――くぁ、あああんッ!!」
直腸内でブワッと触手が一気に広がる。大きく圧迫された直腸は膣内を体内から押し――膣の内壁がグイ!と差し込まれたズ太い触手に押し付けられる。
「ぁふ、ふああ、ぁ・ぐ――ボク…、ボ…ク…の、からだ…こわれ こわれ、太いの、だめ、ふあ、ふああああ」
グチュッ……グチュッ…… 音の度に太い杭のような触手がリデルの足を無理矢理開き骨盤を軋ませ淫液をタレながしながら奥に分け入り――グジュッ!と強い音がしたと同時、リデルの子宮口が開かれた。
「ひぐああ、アああ、ぁ――ッ!!!」
ずぶ――と子供の為の部屋を異形が突く。リデルは目を大きく見開き、爪先まで反りかえらせ、硬直した。グジュ・グジュ……軟体の魔物はリデルの子宮の奥までも犯そうと侵入を止めず、「うぁ、アア、奥、おなか、おなかがあ、ア、ぁが、ぁ……ん、ぐ――」
そこさえ快楽の場に変えようと、先端の口を開き、催淫作用のある排泄物を、思いきり中で撒き散らした。
「ぅああ、ア、ああ、ぁんッ! ぃ、いっちゃう、やだ、 やだやだやだ、やだよ、やだ、許してぇ、ぁ、イくッ、イく、んぁあああ――!!!」
無理矢理の絶頂。細身の躯に腹を薄らと膨らませたリデルは、大きく身を跳ねさせるとぐたりと頭を垂れた。
「ふ――あ、ぁぐ……、ふ……ぅふふ――」
二匹目の蟲の半分をだらりと両足の間から垂れさせたスーディは、その景色に満足そうに笑った。自分を憎む相手が自分の使い魔――手足にいいように犯され、快楽に堕ちたのは悦。たとえ己の身をたえようのない痛みと逃れようのない快感に犯されていても。
「痛く……して、勝っ…た気になる…なん、て、子供…だわ、 本当の――屈辱は、快楽の中にこそ」
ふふ……と己も頬を赤く染めながら、スーディは笑う。
足の間から垂れた蟲。リデルがのたうってから動きを半ばでとめたものの、半ばなのが余計悪かった。蟲の性質か、この蟲は止まれば団子虫のように体を丸めようとし、結果、表面に生えた剛毛でスーディの白い足と衣服、股間を傷つけるのだ。既に下半身を覆う布はずたずたに裂かれ、布のカケラを纏っているようなもの。そして、敏感な肉芽は皮さえひきさかれ、ピンクの中身を虫の剛毛に晒して。
「ぁふッ――ぐ、あッ……んぐ、んあ!!」
ちく、と刺された場所から血が流れる。明らかに痛み。なのに快楽と錯覚したような声が落ちる。スーディもまたリデルの媚薬に犯されいる。
「ん、ぐッ……うあ、あッ―― 落ちなさい、蟲ケラッ……あ、うふあああ」
掌で小さく魔力が弾けるが呪文となるほどの集中力がない。
リデルの消耗を待つしか手はないのか。
褐色の少女は銀の触手に両手を取られ、大地から生えたような太い杭に膣を串刺しにされ、今はアナルさえ魔の手によって犯され、ただ喘ぎ声を上げている。
「間も――ない、わ…、あぁ…あ、あぐ――!」
四肢を拘束されたままスーディが身を捩り、触手の力が緩んだのか体が前に傾ぐ。まるで尻を空に向かいつきだすように。さらりと靡くはずの銀髪も今は蟲が手足を絡め、すき放題に白い排泄物を吐き出して見る影もなく顔や唇にはりついている。
「ぁん……アッ――、あ…」
ぽた、と股間や胸から血が地面に落ちる。その時だった。
乳首の異常に肥大化した胸に張り付いていた蟲が
苦しげに身を震わせた。毛むくじゃらの全身が悶え、豊かな乳房に細かなキズを残す。
「ッく――! ぁ、ぐ……」
悶えるがさっきもあった痛みだ、そう思ったが、違う。
乳首に差し込まれたままの針が左右、前後に揺れ、痛みと快感が入り混じった感覚がスーディを襲う。
「あんッ、あ、あぁあんッ、ア――、消え……消え…るッ……!」
張れ上がった赤い乳首が芋虫のように動く。ブルブル、ブルブルと震え――
ついに一匹の蟲がはじけ飛んで消滅し。同時。
「―――ぁああんッ、アァアアアアッ!!」
その衝撃。そして乳首内部での針の破壊。プチュッ……と音をたて、淫蟲の白い排泄物と媚薬が、乳汁のようにスーディの胸からはじけとんだ。
「ひああ、あ、私の――胸、ぁ、いやよ、いやぁあああああ!!」
魔女に神々の領分たる出産の習慣は、なく。母性は忌むべきもの。
そんな、自分の胸から。液体が吹き出る。あんな、母乳のように。
おぞましい光景にスーディが嫌々をするように頭を打ち振る。
が、また乳首がぶるんとしなり――毛むくじゃらの蟲が消える代わりに乳のように白い液が赤い先端や乳首のあちこちにあけられた穴から噴き出す。
それは排泄や射精の感覚に似ていた。
「いや、いや、こんなのいやああ、ぁん、んぁああぁぁ」
プチュッ!プチュッ!
たわわなスーディの胸の、大きな乳首から白い液が飛ぶ。
幾ら白い液を絞りだしても一度親指ほどに膨れ上がった乳首がしぼむことはなかった。
「なんで、なんでこんなの、ぁッ、あんッ……押しちゃ…イヤあああ」
消滅前の蟲が苦しげに胸の上で暴れまわり、豊満な胸はぐにぐにと形を変えた。
蟲が消滅しないでも、それだけでどぼどぼと乳首の先から白濁液が噴出す。
液体の量は夥しく、スーディの白い肌を汚し、下肢をぬらす血と混じりあい、ピンク色のいちごミルクになって、足許に溜まった。
「こんなの、違、いやよ、ひぁッ、あ、もう、消えないで、 胸刺してていいからぁあ、乳首刺していいからぁ……ああ、やめ、やめて、 あん、ふああ、私の胸、胸ぇええ……」
狂乱したように喉を震わせ。乳首から白い液を飛ばしながら、ビクッビクッ……とスーディは身を震わせ――達していた。
また蟲が弾ける。プチュッ!と白い液が弧を描いて乳房から飛び散った。
なん…なの……?
悲鳴に似たスーディの声に、リデルの意識がのろのろと戻る。
見たのは使い魔の消滅を示す魔力振動に包まれながら、胸から白液を飛ばし、身悶える憎い魔女の姿。
――血に濡れた彼女の股間が小さく光るのは、リデルの使い魔が達したスーディから魔力を吸い取った証。だからこうして、リデルも我に返る事が出来た。
今しか――ないッ……!
今も直腸内で細かな触手が暴れまわり、足が千切れてしまいそうな程、太いものがボクを貫いてる。でも。今しか、もう。
グッとリデルは唇を噛んだ。ちりぢりになりそうな意識を一点に集める。
「ま……だ、実験中、だけ、ど……」
ビクビクッと背が震える。子宮の中で暴れまわる触手の動きがとかされた衣装の下、見える。
「ふ……どうせ、アンタに食らわす為に覚え…た、ぁん、覚えた…のよ――」
リデルはブルブルと震える指で空に印を切った。
涙に濡れた瞼を閉じる。
魔力集中――呪文詠唱――解放!!
リデルの足許にあった本体、赤黒い塊がグ!!!と跳ね、空でおぞましいタコの足に姿を変えた。一つ一つの吸盤が盛り上がり、先端はくねくねと動いていたが、スーディに向ううちに丸まり、大の男の拳以上の大きさとなる。
「ぃや、あ、あふ、あう!」
跳ね回る胸に視線を奪われていたスーディは眼前にくるまで触手に気づかず、そのグロテスクな姿を見るなり、大きく目を見開いた。
「ぃやああああああッ――!!」
グボゴォッ…… 股間でもがいていたもう一匹の蟲を巻き込んで、拳がスーディの膣内に押し入った。切り刻まれ血を流していた花びらは前後に裂け――更に太い触手を受け入れるべく左右に開かれる。
「ァ、ア!!……あ――ぐッ、ひ、あ……! あ、ん――」
長いタワシ状の生き物を二つ、膣内に押し込まれ、その上で大の男の太股ほどもある触手が小さな膣口を開く。白い太股は恥かしい程に開かれ――それでも足りないというのか、足首を捕らえる触手にグイと無残に脚は引かれた。
「ぁっ、ぁう、ウ。千切れ、千切れるぅ……無理、よ、あ、ぐ――痛ぁあああ!!」
ス―ディの陰唇は最早巻き込まれて形状は見えず、ただ脚の間に大きくグロテスクな触手を受け入れる穴があるだけである。
遠目から見れば、四つん這いになった彼女の白い尻に、あまりに太い、赤黒い尾が生えているようだ。その尾はぶちゅぶちゅと醜い液体を出しながら、彼女の体に入りこもうとしている。
膣内をぐりぐりと吸盤のある触手が圧迫する。
先に入っていた蟲のタワシ状の剛毛が膣壁を傷つけ、ソコに媚薬効果のある淫液がたっぷりと染み渡る。それでも、痛い。
「太…すぎ、いやよ、太すぎ、いやぁ、擦れるッ、 痛いの、痛いのぉお、ぅあ、だめ、だめぇ!! 来ないでぇえ!」
内部から腹を裂くように、剛毛の蟲が膣内で拳に押され暴れ狂う。
クチュッ、と向き身のクリトリスが、触手の吸盤に引き寄せられ、一緒に中に巻き込まれようとする。
「ひッ……んあ、んぁああッ、ソレだめぇ、だめ、あう、あッ…ぁああん、 あん、そこ、らめ、ひ、すごい、イく、イくぅううぅ!」
ビクビクっと魚のようにスーディの身が跳ねた。乳房からまだ散る白液。
その声も、顔も。もうあの魔女の冷たさは残っていなかった。
スーディはあまりに強すぎた。こんな酷い仕打ちを受ける程追い込まれることなど、一度もなかった。
「痛いッ、痛いのぉ、痛い、うああ、あ、イくぅ、 れも、れもイく、イく、イィ、いぁ、あぁあ、ぃくゥッ…!!」
こんな、傷つけられた膣が裂けてなお貫かれる痛みなど、体を内部から裂かれなおも屹立を突き立てられる屈辱など、ただの人形のように触手の上で震え泣き叫ぶ惨めさなど、――銀の魔女は、知らない。知らなかった。
「ざまあ、み……ろ」
ククッと魔性の顔で、リデルが笑った。
「イぅ、ィイ、んぁあ、イくゥッ……ぁう、またぁあ、ぁう、あぁあんッ……」
銀髪を振り乱し、スーディは悶える。殆ど水平に開かれた脚が痙攣を起す。殆ど逆さずり近い四つん這いの姿勢。
膣から流れる淫液は白液に濡れる胸さえも汚していた。
ぴくぴくと親指ほどの乳首が震える。
肉洞をグイグイと容赦なく進む大人の脚程の触手は膣内を埋め、先端は子宮口をこじあけようと圧迫する。
「ぅあ、アァ、奥、奥にぃい、ァア、入るぅう、入るぅう……ッ!!」
先に膣肉に埋もれた剛毛の芋虫が、触手に押され苦しげにピクピクと震え、のたうつ様が華奢な腹越しに窺える。鋭い毛に内部の肉は裂かれ、ソコにさえ触手のイボが押し入っている。
「これで――終わると、思うな」
サブの魔力供給源があるとはいえ、使い魔の主たるスーディの集中力が弱まればリデルを責める力は弱まる。まだ喉を喘がせながらも、リデルは捕らえられたままの右腕を伸ばし、空中に複雑な印を切った。目を閉じ――唇が小さく動く度に、未だスーディの体内に入っていない触手の幹に、不思議な節が浮かんだ。
ボコッとした人の頭程のそれは、……ちょうど卵のようだ。
“卵”はズリッズリッと触手の中を進んでゆく。同時にスーディを貫く触手も、ぐちぐちと律動を始め、引き裂かれたヴァギナを抉った。
「ひ、ぁあああッ、あ、ア! ッあ、あぐ、あ、やめ、やめてぇええッ…!!」
後ろから見ればそれは大層グロテスクで、淫猥な眺めだった。
赤黒い幹ほどのタコの触手がグニグニと激しく前後に動く度に、ブチュッブチュッと音をたて、淫液に汚れぬらつく
紅い陰唇が捲れ上がり、指の先程に腫れあがったクリトリスが勃起するように顔を出し、また潜る。その度に甘い刺激が走るのか、スーディの背が跳ねる。ぼたぼたと淫液と血が落ちる。
「ひぁ、擦れる、そこ、擦れて、ア、イく、イくぅううッ……
生のソコ、すごいの、あああ、また、入って、ぃくッ、あ、あ、出ないれぇ、 も、もう動いちゃ、ああ、アッ……!!」
性器も内臓もメチャクチャにされてもなお、スーディは達し。
その度に輝く醜い卵が膨れ上がる。卵が胎内に飲み込まれるまであと数十センチ。
己も責め苦に冷や汗を流しながら、リデルはその光景を見つめ、唇をゆがめた。
「アンタには、ボクの使い魔の母体になってもらう……
わかる?……は、アンタは魔物の子を産むの。
女としての尊厳も! 魔女としての誇りも!
全部、全部踏みにじられて、魔物の親になるがいいッ!!!」
――リデルは嘲笑いながら泣いていた。
ねえさんは帰らない。村は戻らない。魔道に落ちた身はそのままだ。
それでも、それでも。
「ボクは、アンタだけは許さないぃッ!!」
叫ぶと同時、涙に濡れた目を、強く瞑った。
リデルの魔力か、スーディの魔力か。
触手が発光し―― グボッ……という鈍い音と同時に、スーディの陰唇を巻き込みながら、秘所を卵が貫いた。
「ひゃ、ア、あぁああああああああッ……!!」
がくんがくんと大きくスーディの体が絶頂に跳ねた。ぷしゅうッと乳房から白濁液が散る。
「あは、母乳。お似合いだよ、魔女!!」
膣内で触手が口を開き、子宮口に鋭い歯をたててこじ開ける。ぶちぶちと千切れる肉。
パックリと開かれきった孔からはもう淫液も血も零れず、ただ白い女の腹が大きく揺れ。
「あぐ、ア、んぐあ、ア……ぁう……何、何ぃいい!!」
大きく開かれた触手の口から、グチュゥッ……と卵が子宮に植え付けられた。
やわらかい殻に包まれた卵は腹の中で飛び跳ね、魔力を吸収しあっという間に腹を膨らませる。
「うぁああ、ァん、ア、ひあああ、イ、ぃう、いッ……!」
一瞬、スーディの目に正気が戻った。それはすぐに恐怖に歪み。
「いや、いやああ、産むなんていやぁああああッ……!!
いやよ、いやよ、私、私、ひ、ひぐッ……ぁ………ん、ア!!」
腹が臨月ほどに膨らむ。恐怖にひきつった目が大きく見開かれ、唾液塗れの唇が悲鳴に開く。
「いやぁあああああああッ!!!」
のたうつ体を触手が産みやすい体勢……M字開脚の姿勢に整える。
グボ、グボッと何かの生き物の音がスーディから聞こえてきた。
「ぁは、は、はぁッ。ア。んぁああ、あ、苦しッ、ひぐ、ぃる、いるぅッ…
いる、ぁああ、ア。出る、出……あが、ア、ィッ……」
――魔女・スーディは、ただの雌となって、狂った声を上げていた。
「ぁうッ……あん、ア、…生まれて、おいで――ボクの使い魔。」
リデルを貫いていた触手が断末魔の苦しみにビクビクと震える、汗に全身を濡らしながらリデルが強張る手を伸ばし――
グチュ、ビチュウウウウッ……!
スーディを貫いていた触手が大きく跳ねて弾けとんだ。
ビチュッと淫液を撒き散らしながら、醜い、甲虫状の節くれだった脚がスーディの秘部を大きく広げ、太股を爪で貫いた。
「ふぁ、あ、ひッ……ひあ、ア――、あ・が……ッ……」
あまりの苦痛と快楽にスーディが仰け反る。ますます秘部が前に突き出され、化け物がおそらく頭であろう場所をクリトリスを押しつぶしながら左右に振り、
「イッ、あう、ィ、ぅあああ、ああん、れちゃう、れちゃううううう、 ひぁ、ああああ――ッ!!!」
スーディの絶頂の声と同時に、カニとクモのあいのこのような歪な大きな蟲が、どろどろの液体に塗れ、膣から押しだされた。ぐりぐりと大きな目をもち、何本もある脚は複雑に折れ曲がり、先端に鋭い爪をもっている。
尾はまだスーディの胎内にあり、既に正気を失った魔女をまだ蹂躪し尽くしていた。
「ひぎッ、ひ、ぁあん、ア、あぅッ……ぁああん――」
リデルは冷めた目でのたうつスーディの裸身を見ていたが、やがてぬらぬらと濡れた使い魔へと目を移し。
「さあ、……お前はボクのもの―― ……ッ!!!」
甲虫は牙をむき、大きく脚を振り上げるとリデルに襲いかかった!
ざくッ!とリデルの腕が鋭い爪に貫かれる。
「うぁあああッ……なん――で、くそ……」
血と共に流れだしそうな魔力を寄せ集め、呪文詠唱を行うが魔物は一向に動きを留めず。太さは衰えたとはいえ、未だ地から生える銀の触手に犯されるリデルを地面へと押し倒した。
グィ!と胎内で弾力をもつ触手が跳ね――リデルは身悶える。
「ぁああんッ、あ、ど……して、ボクが、作っ……た…」
逆の手を伸ばそうとすれば、その手にも爪が突き刺さる。
「ああああッ!」
痛みに喉が反り返る。甲虫の腹には人間の数倍の太さをもつ、殻に覆われた性器があった。
歪に折れ曲がり、節くれだったソレは入口を探すようにリデルの下腹部を突きまわした。
「ひぐ、ふ、ふぁ、やめ、やめろッ、ボクは、お前の――」
もがくリデルの腕に甲虫がほんの少し力を込めた。
グギィ!と音がして、リデルの右腕が折れ、筋肉が引きちぎられた。
「ぁッ………あぁあああああッ――!」
大きな黒い目が見開かれ、掠れた叫びが上がる。甲虫が煩そうに身じろいだ。
また、鈍い重い音。――ぶちぶちぶち、と筋肉が引きちぎれる音。
リデルの左腕は半ば引きちぎられ、甲虫の爪で地面に突き刺さっていた。
「ふぁ、ふああああ……あ、」
酸素を求め喘ぐ唇。大きく上下する胸を甲虫の”口”が噛む。
内部はとろんとしたゼリー状で、幾つもの吸盤があり、腫れあがった乳首をやわらかく包みこんで、ころころと愛撫した。快感、痛み、リデルの意識が引き裂かれる。
生まれた魔物は強すぎたのだ。
リデルの魔力。秘術。そして魔女の異名をもつスーディの無尽蔵な魔力。
それを吸い取り生まれた化け物が、ヒトの手に負える訳はなかった。
やがて甲虫の性器状の触手がリデルのヴァギナを見つけ、つんとつつく。
「ひ、ぁあ、や……ゃめ、て……やめ! やめてぇえ!!」
銀色の腕程のものが入っていたが、硬い触手には関係はない。
鋭い先端が陰唇を捲り上げ、勢いよく突き立てられる。
「ぁあああああッ、あ、あ――!! 死ぬ、死んじゃうぅうう!」
巻き込んだ陰唇を引きちぎり、穴を前後に広げながら、長い長い触手がリデルを貫く。
終わらない責め苦。地獄。魔女の与えた媚薬さえも消し飛ぶような激しい痛み。
「ぁあああ、んァ、あぐぅ……う、あ、ッ、ボク、ひぁ、ハ…・・・!」
ガクガクと突きあがったリデルの腰が震える。甲虫の性器はもう30cmは入ったろうか? それでもまだ倍ほどの長さがぬらぬらと光り小さく震えている。リデルの幼い性器は銀の触手と赤黒い甲虫の性器の二本を咥え、血を流していた。
「ぃあ、あ、いッ……壊れ、ぁ、アァ、あ――」
ひくひくッと全身が痙攣する。獲物の死など甲虫は許さない。
腕を突き刺した爪から、乳首を噛む唇から、無理矢理に力と媚薬が少女に注入される。もう、生きた肉人形。
ずるずる、ずるずる入り込む太い性器にリデルは嬌声を上げ、唾液に濡れた唇から舌を突き出す。
「ひぁあん、あん、ァ、二本も入ってるよう、ぁが、ア、 ボクの、奥、キテるの、はァん、ぁ、子宮、入って、ぁん、おなかいっぱいぃ」
細い褐色の体に似合わぬ程膨れあがった腹。
双子でも入っているのだろうか?
いつしかリデルは上体を地面に突き刺されたまま、膝を曲げた形に折られ、腰をつきあげ、甲虫との結合部を大きく晒していた。
その方が性器が出し入れしやすい。激しいピストン運動に少女の背が砂とすれ、柔肌から血が流れる。
それなのに、ぶくぶくとあわ立った愛液がリデル自らから零れ、あまつさえ彼女は膣も子宮も性器で埋められながら腰を前後に揺らす。
ぐちゅ、ぐちゅ、とその度に数センチずつめりこむ性器。
「ぁん、ア、ハ、ぜんぶ、はいら…なくて、ぁん、小さくてごめんなさいィ、 ひゃん、あッ……ぅん、あぅんッ、あッ」
ボクも――子供を産むのかな?
このままずっと犯されるのかな?
………ねえさんを見捨てた……罰なのかな。
「ぁ、アァん、何か、キてるぅううッ……!
ぁああん、あ、せぇえき、ぶちゅぶちゅって、あはぁ……ァあん……」
荒涼とした砂漠。
近辺には昔街があった「らしい」。
今はそこに塔があるように見える。鈍い空に光る赤い甲殻状の塔。
塔の表面には女が二人埋め込まれている。
一人は銀髪に白肌の美女。一人は黒髪褐色肌の少女。
二人の両腕は高く抱え上げられ、塔に埋まりあるのかないのかさえよく判らない。脚も同様だ。乳首は男の親指ほどに腫れあがり、触手に貫かれながら白液を流し、大木程の太さの節くれだった性器が体を貫いているのに、女たちは唇から涎を垂らし、悦に目を蕩かしている。二人共腹はぽってりと膨れあがり、時々動いている。
「ァん、あ――、また、生まれるゥ……あんッ、ア……
あはァ……16匹目の――子ぉ……」
黒髪の少女がびくびくと大きな腹を震わせ、拘束された身を反らす。
と、結合部の太い性器が歪に膨れ上がり、ぐちぐちと陰裂をゆがめた。少女の眉が寄り、苦しげに唇を震わす。
「あんッ……あ、んぁ、アァアアアアーーーー!!」
ビチュッ!と大きく膨れ上がった性器の一部がはじけ、形容しがたい異形の化け物が雄たけびをあげる。
そして、すぐ側にいる母体――少女に気づくと、その醜い体で胸や腹を擦り始める。彼女と一度目の性交を始めるのも間もなくだろう。
――魔女二人の淫獄は、終わらない。